「売れ残った本」半額に 出版社17社、ネットで本格販売
何かのfeed(はてブかな)で見て、あとで読むにしていたら、著者のblogで、ブニィとあったので、あらためて読む。
はてなブックマーク - asahi.com:「売れ残った本」半額に 出版社17社、ネットで本格販売 - 出版ニュース - BOOK
これを読んで思うことは、版元の現場担当者レベルは、こんな内容は、ほとんどスルー。
デスク~編集長以上にならんと、気にならんのではないかと思う。POSのデータなんかの数字も見てないだろうし。
ボクの場合は、営業の人に在庫の数字教えて~とよく話を聞きにいったし、新刊出したとき、営業の人に書籍の内容説明と、セールストークを書いた紙とかをくばったこともある。営業にも、同行した。そんとき(4年ほど前)、在庫まできちんと見てる現場の一編集担当者は、そんな多くないみたいだった。
#と販売営業の人がいってた。
はてブのコメントで気になったものは、
• 出版社だけでこういう事はやるべきじゃない。販売店も巻き込まないと。
• 独特な出版業界の流通を理解できてもいないが、安く買えて倉庫に眠る本が減るのであれば良い事だと思う。
かな。やりたいけど、版元もがんじがらめ。
販売店を巻き込むにも、悪の枢軸である取次(版元にとっては銀行)をどうにかせんとだめ。大手版元は、取次の株主でもあるので、一蓮托生。版元の倉庫も、返品調整で、取次に振り回されているみたいだし。
結局、どの業界でも、中間の流通次第。コンビニやスーパーはすでにPBでしているし、ユニクロもそうだけど、流通コストが製造コスト以上にかかるから、中抜きをする。
- 一部の本はPDFで展開してもらえるとうれしいのですが
- 安けりゃ買うってもんでもないしなぁ
この2つのコメントを並べるとおもろい。PDFで書籍(コンテンツ)を販売しているが、あまり知られていない。いまのところがんばっている版元でも、100タイトル以上出していても、月の売上は百万にも満たないと聞く。ほんとウン十万いけばいいほうだど。定価も書籍の7掛けだけど、売れない。
#7掛けというのが、中途半端だと思うけど。
そんな中で、37signalsのPDF Bookが、ずっと前に自社でPDFを売ったら、2万部売れたみたい。
http://gettingreal.37signals.com/
19ドルだから、2300円弱。こんなの、日本ではほぼ皆無。売上を単純計算すると、4,600万か。ありえん。紙の本でも、最近、こんな売上あがってない。これって、流通コストゼロなので、売上額が、ほぼ粗利。
ボクは、紙の本が大好きだし、ネットも好き。ネットで本を買うことも好き。もちろん、街の書店も大好き。本が好きでも、中身(活字)が好きであって、形はどうでもいい。ネットでも街の書店でも、タイトルと表紙周りを見て買うので、厳密にいうと中身が好きですらないのかもしれない。ピンとくるかどうかで、手に取る、ポチする。
前いた版元の社長が、2012年に紙はなくなると豪語していたが、将来的には、紙がウェブに取ってかわることは全部ではないが、絶対にある。現に、辞書なんか、完全にそうなったくらいだし。
活字好きなボクが思うには、作った人と欲しい人がつながればいいかなと、ぼんやり思っている。メディアが、紙であろうと、デジタルであろうと、何でもいいのではないかと、ほんとにそう思っている。コンテンツを持っている人(出版社ではなく著者)と、読者がコミュニケーション取れる仕組みを作る(ができる)ほうが、いい。
そうなると、編集者がいらなくなる。これが、これからの著者の課題でもあり、編集者(版元)の課題でもある。編集者がいなくなると、著者の淘汰も始まる。編集できる、クオリティの高いものがかける著者でないと、読者がいなくなることになる。編集力、読ませる力があるコンテンツオーナーでないと、いきていけない。
ネットでは、blogをはじめ、著者と読者のコミュニケーションができる土壌がある。ただ、ここには編集されたコンテンツはなく、著者のコンテンツをダイレクトに読者が読んでいる。編集者(版元)の不在。
ネットで書かれているコンテンツでも、編集者のフィルターを通したものも、もちろんある。でも、たいてい人が集まっているものは、生の原稿=コンテンツである。荒いものでも、誤植があっても、許される。それが、紙になったとたん、許されないと版元は思いこんでいる。
ガラガラぽんでも、いいやん。
別に荒いコンテンツでも。魅力があるから、人が読んでいるわけだし・・・。携帯小説なんか、紙にしたら、とたんに安っぽいB級小説になる。でも、読者はいる。読みたい人はいる。読者のレベルはどうでもいい。
著者だけで、良質なコンテンツは作れないとも思う(思いたい)けど、荒いけど良質コンテンツは、ネットに山ほどある。ボクが、編集されていてもされていなくても究極いいのではないかと思う理由は、読者がいるから。
紙でどうしようとか、紙を2次利用してデジタルコンテンツにしようとか、流通の中抜きをして、版元が直販しようとか、価格を半額にしようとか、全部、版元の都合でしかない。読者、つまりお客さんを見ていない。
頭のいい著者は、すでに自分でやっている。それを、版元がたまたま見つける、横取りして儲けているのが、現状。著者自身で、コンテンツを配信できる仕組みがある。紙にしようと思えば、できる仕組みもすでにある。
いよいよもって、版元、編集者はどうするべきか。読者を見て、ほんとに考えないと、2012年に困る。ずっと、出版の流れを読んで当てている予言者がいっているので、ぜったいにそうなると思うプニィ
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