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iPadのCMを見て思うこと

iPhone でも十分なのに、使っているところを見ると、妄想してしまう。やっぱり、机の上じゃない。電車でこれを持ってると、たしかに変態だな。

買えばきっと、違った世界が見えるんだろうな。

違った世界といえば、今日は帰りに、ツイッターノミクスを買って、電車の中で40ページほどを読んだ。今までとは違った世界が描かれている。日本には起こりえないかな。いや起こっているか。英語圏であれば十分考えられる。Twitter だけのことかと思って読むと違うので、Twitter 事例だけを知りたい人は、別の書籍を読んだほうがよさげ。ブログが出てきて1年くらいたってきたころといわれていたことが、現実としていま起こっている。これは肌感覚でも実感している。「ウッフィー」ってバスワードになるのかな。
翻訳がよく出来ている。REMIX と違い、読みやすい。おそらくは、原文でも読みやすいんだと思われる。津田さんの解説はまだ読んでない。金曜日に大阪に行くので、新幹線の中でゆっくりと読もう。

書籍企画の作り方

ボクがやっている書籍企画のうち、実用書企画を作る方法を書き出してみる。だいたい、次の3つくらいに集約される。

1)流行っている事象を追っかける
2)売れている書籍の亜流を考える
3)著者の話を聞く

知恵を絞って考えることもあるけど、なんか企画を作ろうと思って調べはじめ、知り得る情報をフラットに第三者的に判断し、一読者として書籍にして読みたいかどうかを判断したほうが、概ね売れる打率が上がる。
自分自身が思い入れがありすぎるものは、あまり売れる商品にはならない。自己反省も含め。編集者は、素直でピュアな心を持ち、さまざまなものに永遠の素人であり続けることが必要だと思っている。

1)流行っている事象を追っかける

基本姿勢として、情報感度をあげておく必要がある。編集者は、流行りものに抵抗がないほうがいい。新しいもの好きであることは、悪いことではない。ただし、時流に流されすぎるのは、あまりよくない。微妙なラインでオタクであることは必要である。
エッジのきいたものだと、書籍のような形態まで手をだす人はあんまりいない。専門書の場合、エッジが立っているもののほうがニーズがある場合も、もちろんある。ロングテール商品になっているものは、このパターンも多い。イノベーター商品を扱った書籍に多くみられる。
流行っている事象が、マーケ用語でいうアーリーアダプタからアーリーマジョリティあたり、キャズムを超えるか超えないあたりが、いちばん書籍にすると売れているように思う。その見極めがきちんとできていれば、それほど大外ししない書籍を生み出すことができる。

2)売れている書籍の亜流を考える

よくあるのが、このパターン。ボクがよくやるのは、まったく違うジャンルで売れているものを、自分のやっているジャンルに持ってくること。最近は、これも飽きてきた。同じジャンルでやると、失敗することも多い。気がついたときには、キャズムを超えていて、あわてて、売れはじめた書籍タイトルに似たものを作る。同じような書籍が店頭に並んでいるなぁと思うのは、大抵3冊くらいだから、その初期の3冊までに入ると、そこそこ売れる書籍が生み出せる。
3冊以上出てくると、書籍を買う人も馬鹿ではないので、内容も見られる。そのときに、必要十分な内容でない限り、売れる書籍を作るのは難しい。だからといって、内容がよければ売れるわけではないのが、このパターンである。
いかに初期の3冊までに入るか、そしてその評判が悪くないものが作れるかが、このパターンのキーになるような気がする。

3)著者の話を聞く

ある事象やムーブメントに敏感な人、一言いわずにはいられない人は、誰でも著者になりうる。そんな人の話は、普通に聞いていても楽しい。ただ話を聞いているだけでも面白いのに、まとまった形でどこにも存在していない。そんな場合は、普通に書籍にする。本当にできるかどうかは、置いておくとして。
最近では、そんな人自身も、ブログをやっていたりして、改めて書籍にしないでも、読み物として世の中に公表されている。じゃ、ブログでいいのでは?いうことになる。ここからが、編集者の腕の見せ所だと思っている(というかそうだと信じている。人によると思うし、自分の職業を肯定しているわけでもないが)。
必要なことは、書き手が伝えたいとどれだけ強く思っているか。書籍はやっぱり著者、コンテンツをもった人が大事。さまざまなものに精通した人というのは、いるにはいるが、何かに特化したものを持っている人のほうが、書籍を書くのに適した人物だと。ライターは別だけど。

編集者は、コンテンツを持った人からたくさん話を聞く。コンテンツを持った人をいかにたくさん見つけるかが、編集者の仕事かと。自分で考えるより、よっぽど売れる企画が作れる。これは経験しないと、なかなかわからない。駆け出し編集者の頃は、自分でバカみたいに一生懸命企画を考えてたけど、著者を先に見つけるほうが、売れる書籍が作れる。これは確実。

また考えよう。

ザ・ソングライターズ

寝れないので、録画して見てなかった佐野元春の「ザ・ソングライターズ」の矢野顕子の回を見た。スガシカオもおもしろかったし、松本隆の回は、どういう戦略で松田聖子を作っていたかわかったので、プロジェクトの裏側が知れて楽しかった。降谷建志の回は、なんか違ったけど。

佐野元春のザ・ソングライターズ

佐野元春は、高校時代の部活の先輩から無理やり聴かされた以来、積極的に聞くことはなかったが、改めて聞くと80年代だなぁと感じる。といっても、YouTubeとかで聞く程度で、CDを購入するまでにはいたっていないけど。

ボクの中では、佐野元春と村上春樹、鈴木英人、わたせせいぞう、江口寿史、ホイチョイプロダクションが、なんとなくセットになっている。80年代後半のバブル時代。ガキだったので、何を考えていたのか忘れたが。

この番組は、おもしろい。NHKの番組は、最近ツボを押さえていると感じるのは、製作コストとも関係あったりするのかな。セカンドシリーズもやるみたいなので、また見たいと思う。

さようならByline、こんにちはReader

RSS を読むのは Google リーダーを使っているが、読むのはほとんど iPhone の Byline で、ざっと眺めてスターをつけ、あとから PC で読むスタイルが、ボクの中では定着していた。一日1,000件くらいざっと眺めるのに、iPhone はほんと便利だ。

昨日、Byline が 2.5.4 にバージョンアップしたらしいので、アップデートしたら、起動したらすぐに落ちるようになった。何回やっても起動したら、すぐに落ちる。あーあと思って、自宅に帰ってから、前バージョンの 2.5.3 に戻してみた。すると、安定していた 2.5.3 でも、2.5.4 と同じ現象が起こり、とうとう Byline が使えなくなってしまった。つぶやいたら、Google リーダー側で英語表示したら見えると聞いたので、やってみたけどやっぱりダメ。iPhone を再起動してもダメ。残っている Feed が多いからかなと思い、Google リーダー側で既読を行って数十件程度だけ残して Bylineを 起動しても、ダメだった。おそらく、Google リーダー側との連携がうまくいってない感じ。Byline 側だけが原因なのかも、正確にはわからない。

Byline は、iPhone OS がバージョンアップしたあたりで、対応が遅かったり、その初期バージョンで不具合があったりしたので、多少うーんと思うことが多かったが、ほかのアプリよりも読み込みが早かったので、Favorite App にしていた。App Store では、評価が分かれていたが、今回のバージョンアップであきらめた。もともと、Byline は選択肢として残っただけで、ほかの RSS リーダーもちょくちょくチェックはしていた。そんな中で、Reader は、見た目がスマートで使い勝手もよく、前に購入してちょっとの間使ってみた。でも、読み込み速度が Byline のほうが早かったので、メインとしては使うまでにはいたらなかった。いつの間にかバージョンもアップしていたが、使ってなかったので、これを機会に入れ直してみた。

reader

見た目は変わっていない。かっちょいいし、読みやすい。外部サービスとの連携も使わないけどいい感じ。読み込みスピードは、Byline の調子がよかった頃よりは遅く感じるが、そんなに苦でもない。RSS Flash g や Gazettte (無くなったな)なども使ってみたけど、好みとしては Reader なので、当面はこれを使ってみよう。

売れる本のパターン

本が売れるパターンを、経験を踏まえて、書き出してみる。だいたい、大きくわけて3つくらいあり、その3つが絡みあうものを含めて、4パターンあると思っている。その前に売れる本とは、どれくらいの部数を意味するのかにもよるので、ボクなりに定義すると

  • 松 5~10万部あたり
  • 竹 30~60万部あたり
  • 梅 100万部前後

くらいかな。ボクは幸せなことに、松竹梅、どのパターンも編集担当できたので、初動をみるとどれくらい売れるかは、わかるようにはなった。絶対ではないけど。また、技術書とビジネス書あたりしか担当したことがないが、文芸なども同じなのではないかと思う。マンガは違うことだけは、いろいろ聞いて知っているけど、経験していないので本当のところはわからない。で、4パターンを、1つひとつ考えてみる。

1. タイミング

何もしないのに売れていく本のパターンの1つに「タイミング」がある。抽象的だけど「タイミング」としかいえない。最近の例でいれば、TwitterやiPhoneの一部の書籍など。ボクは担当はしていないけど、どれも10万部は超えていない、聞いても、調べてみても。
実用書でいうと、対象となっているモノやコトを利用する人、その内容がどんなものなのか知りたい人が、潜在的に増えている状況があり、じわじわと顕在化してきた「タイミング」と合うと、書籍の内容の優劣に関わらず売れる。いわゆる、アーリーアダプタを超えたあたり。ただ、誰も売れている確実な理由がわからない。雰囲気はわかる。なぜなら増刷しても売れるから。

書籍に限ったことかもしれないが、売れない理由はいくつでも考えられるけど、売れる理由が割とわからない。売れるようにいろいろ手を打っても、売れないときは売れない。でも、タイミングがあえば売れる。手を尽くす尽くさないに関わらず。もちろん、手を尽くすほうが、より売れるのは間違いない。 反対に、どんなに書籍の内容がよく、上手にプロモーションされていても、「タイミング」があわなければ売れない。これも確実に言える。もちろん、ロングテール商品として着実に売れることがある。内容がよければ。でもこれは、気がつけば売れていたパターンであり、「売れているなぁ」と実感するほどの売れ方はしない。

この「タイミング」という不思議なもの。これがわかれば、担当者も苦労はしない。「確率的思考」風にいえば、売れるものに確率的に「絶対なタイミング」はない、ということもわかっている。「タイミング」は、感覚値、経験則なので、まったくロジカルではない。10年以上編集者をやっても、ドンピシャでタイミングがあったのは、2度くらい。いつもタイミングを狙っているけど、打率は悪い。だから出版は水商売だと言われるんだと思う。ほかの業種で同じことをやると、きっと怒られるな。

2. テレビ

ネットでよく取り上げられているものを見ていると、売れてそうだと思う書籍も、実際には、それほど売れてないものもある。反対もある。ただ、テレビで取り上げられると、その効果は、売れ部数となって現れる。最近だと「巻くだけダイエット」。リアル書店、Amazonに関わらず売れている。本を年間10冊以上読む人(1ヶ月に1冊程度、一般的によく読むといわれる人)、世代的にいうと中高年が見るテレビで取り上げられると、格段に売れる。直接書籍を紹介していない場合でも、その話題にまつわる書籍が売れたりする。なんで書籍なのかわかんないけど、とりあえず詳しい内容を知りたいと、書籍を手にとるのだろうか。書店も売れるように並べる。ますます売れる。というフローが出来上がる。
いろいろな人がネットを日常的に使うようになって、加速しているのが「誰それが書籍をテレビで紹介→読んだ→ネットでクチコミ」するパターンではないかと思う。途中の「読んだ」が入らないことも多いけど。

テレビは、あまり見なくなったといわれているけど、2次的に誰もが影響を受けている。自分はテレビは見ないけど、周りの人はきっとテレビを見ていて、友人知人からその本のことを間接的に聞く。自分はテレビは見ないのだけれど、ネットは見ていて、誰かがいい本だとブログに書いていたから買ったというパターン。結構、知らない間に、ボクたちはテレビの影響は受けている。

新聞や雑誌で取り上げられるのも、テレビに近いかもしれないけど、テレビほどの影響力はないと思う。ゼロではないけど、松竹梅の梅ほどの売れる影響力はない。経験的に。具体的に、どんなテレビ番組があるかといえば、ニュースもその1つだけど、定番どころでいえば、「王様のブランチ」の9時半すぎの本のコーナーなんかは、結構影響力があるみたい。経験したからよくわかる。また、対談番組、著者や特定の人物を追っかけたりする番組、クイズ番組なども、書籍の売れ方と連動している感がある。

3. 元々売れてる人が書く

もともと売れっ子の人が書いた本は、初期プロモーションをしなくても、一定数動く。いわゆる指名買い。その初動が各書店に広がり、書店店頭での置かれ方に変化があらわれ、目立つ位置に置かれるようになり、書店店頭で売れている雰囲気づくりが醸し出される。
書いた本人もプロモーションしてくれし、自然と、取り上げるメディアの数、クチコミされる数が増え、きちんとブレイクする売れ方になる。具体的には、発売前に増刷がかかる、発売直後から1週間以内に増刷がかかる、初版の部数より、増刷の部数が多くなるなどなど。 このパターンも、ネットの波及効果、影響がある。

もともと書籍は、ネットと相性がいい。ネットでテキスト(芸能人ブログなどではなく)を読める人は書籍をよく読み、書籍読みリテラシーがある。同じネットでもケータイでのネット文化が違うと思うけど。ケータイで文字を読む人の多くはメールを中心としたコミュケーション目的。その延長線上でケータイを使ってネットを見ているし、PCのブラウザーでテキストを読む人層とは違う。ちなみに、ケータイ小説は、普段書籍を読む層が購入しているわけではないので、これに当てはまらないかな。

4. フルセット

上記の1と2と3が合わさることを、ボクの中では「フルセット」と読んでいる。つまり最強。去年でいえば「1Q84」。事前に何も公表されなかった、プロモーションが効果的だった、販売戦略など、いろいろいわれているけど、「1Q84」は「フルセット」の最たるものだとボクは思っている。100万部売れる本には、最低1と2が必要である。知らない間に100万部売れるものはほとんどない。どこかブレイクするきっかけが、1から3のいずれか、または複数該当している。自分調べだけど。

だらだらと、売れる本のパターンを書いてみた。3つのパターンと、その3つが絡みあうものを含めて4パターンあると思う。これが、e-ink時代になると変わるか。きっと同じはず。人は信頼している人(擬似的でも)から紹介されたものは買うという、人間の心理がある。4パターンも、他者からの影響。「影響力の武器」にも書いてあったかも。

売れない本のパターンを書き出してみようかな。売れない本で、1つだけ確実に言えることがある。編集担当者に情熱がない書籍。これは絶対だな。作った本人が感じるんだもの。でも、情熱だけが溢れんばかりあっても、売れない。

いずれにしても、売れるコンテンツは、編集者にとっての麻薬である。ドーピングしてでも、味わいたい。

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